1.実験の概要
この実験では、50本入りラックに格納した50本の真空採血管を、ラックごと-80℃の冷凍庫に長期間保存し、その後取り出して一括読み取りができるかどうかをテストしました。RFIDタグインレイは、一般的に販売されているUFH帯の製品を数種類使用しています。
今回の実験では、長期間の冷凍保存による影響や、冷凍後から出した直後の一括読み取りの可能性だけでは無く、ヒートサイクルに耐えることができるようなRFIDタグインレイの貼付方法についても検証しております。
※本実験は、2010年03月05日に、某研究施設に於いて実施されました。
2.実験結果
ラックを冷凍庫から取り出し、真空採血管一括読み取り装置に乗せて読み取るという一連の作業を行うだけで、全数問題無く読み取ることができました。冷凍庫から取り出して一括読み取り装置でタグ情報を読み込むまでの時間は、30秒以内でした。これより、かなり低温の状態でもRFIDタグチップは起動することができ、かつ50本というまとまった数が密集していても問題無く一括読み取りできることが検証されました。
実験のもう一つの目的であった、タグインレイの容器への巻き付けですが、当社で試した方法で剥がれ落ちることが無いことを確認しました。
なお、ラックを冷凍庫に3ケ月間、半年間保管した後にも同様の実験を行いましたが、いずれも問題無く読み取ることができました。(続きを読む)